公益社団法人香川県歯科医師会 香川県先進歯科技工研修センター

沿革/会長挨拶

沿 革

  • H27年5月27日 香川県知事より公益事業の認定
  • H27年7月19日 研修センター建物 竣工式

事業目的

  • 先進歯科医療に対応した歯科技工士の養成に関すること
  • 歯科医師および歯科技工士の卒後研修に関すること
  • 先進歯科技工の普及に関すること
  • 歯科修復材料、機器等の研究に関すること
  • 歯科技工士養成の施設の充実に関すること

会長挨拶

香川県歯科医師会 会長 豊嶋健治香川県先進歯科技工研修センター(KADTセンター)は最新の歯科用CAD/CAMシステムを整備した、歯科医師と歯科技工士のための研修センターです。CAD/CAMとはコンピューターが支援して、設計・製作を一貫して行うシステムで、近年世界的には歯科用CAD/CAMによる歯科技工が急速に進んでいます。その背景には人手不足、歯科用金属の高騰、労働環境の効率化、材料の物性の向上、機器の精度向上などが挙げられます。日本でも平成26年4月に公的医療保険において、素材としての均質性と表面性状を向上させたハイブリッドレジンを用いたCAD/CAM冠が一部の歯に保険導入され、今後の更なる普及が期待されています。

コンピューターの発展により、アナログからデジタル化に移行している分野は多岐にわたります。携帯電話に代表されるような目覚しい進歩を遂げ、ライフスタイルさえ変えてしまう影響力があるものもあります。3Dプリンターも様々な分野で急速に普及しており、新たなモノ作りのプラットフォームとして社会に大きな変革をもたらす可能性を持っています。

歯科業界においてもデジタル化による技術革新は、多方面で進んでおり、日本の歯科技工のレベルは世界的にも高く評価されていますが、その大部分は現在も職人的、アナログ的な手法であります。その意味からもCAD/CAMによる歯科技工のデジタル化によって、安定した品質の歯科技工物を提供することが可能となります。

歯科医師、歯科技工士は日進月歩の歯科医療に対して常に研鑽を深め、国民のニーズに応える努力が必要となります。そのため先進歯科技工に対応した歯科医師、歯科技工士の養成は急務の課題であり、当センターはCAD/CAMの情報発信・研修事業を通して、それらに対応した人材の育成により、地域医療に貢献していく所存です。

また、香川県歯科医師会立の香川県歯科医療専門学校の技工士科においては、当センターを有効に活用してCAD/CAMシステムによる実習を学生教育にも取り入れ、デジタル化に対応した歯科技工士の育成に貢献できるものと期待しております。

最後になりますが、KADTセンターはとても大きな意味を持つ新規事業であります。今後とも当センターの趣旨をご理解いただき、格別のご協力を賜りますようお願い申しあげます。

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